両極性拡散(読み)りょうきょくせいかくさん(その他表記)ambipolar diffusion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「両極性拡散」の意味・わかりやすい解説

両極性拡散
りょうきょくせいかくさん
ambipolar diffusion

電子とイオンが同じ速度で拡散すること。放電管の内部で電離によって生成された電子とイオンは,管壁への拡散と気体中での再結合によって消失する。圧力が 0.1~10Torrぐらいのときは,再結合の確率は小さく,ほとんどの電子とイオンは管壁へ到達して,ここで電荷を失って中性に戻る。その際,電子が先に管壁に達して,放電管の軸から管壁に向う半径方向の電場ができ,この電場はイオンを管壁へと加速し,電子を減速するので,平衡状態では電子とイオンの速度は同一になる。これを両極性拡散と呼ぶ。

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