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放電管 ほうでんかんdischarge tube

翻訳|discharge tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

放電管
ほうでんかん
discharge tube

適当な圧力の気体を封入し,陽極陰極との間で放電を起す電子管の総称。ケイ光灯,ネオンサイン水銀灯などは発光を応用して照明に,水銀整流管,キセノン整流管などは交流から直流への変換に,サイラトロン格子入りの放電管で,微小電力で大電力を制御するのに用いられる。ストロボ放電管は瞬間的に 200Aぐらいの大電流が流れて強い光を発するので,写真撮影や,高速で点滅して回転体の回転数を測定するのに利用される。

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百科事典マイペディアの解説

放電管【ほうでんかん】

気体中の放電による電気伝導を利用する電子管。熱陰極放電管には熱陰極水銀整流管やサイラトロン等があり,冷陰極放電管にはガイガー=ミュラー計数管計数放電管計数管),グロー放電管,水銀整流器定電圧放電管,リレー放電管,イグナイトロン等がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうでんかん【放電管 discharge tube】

陰極,陽極を含む電子管に気体を封入して電圧をかけると内部で電離,放電を生じ,真空管とはまったく異なった電流‐電圧特性を示す。この性質を利用したものが放電管であり,以下に示すものが往時多数使われたが現在では大半の用途が半導体に置き換えられている。定電圧放電管はグロー放電といわれる放電形式を利用し,両極間の電圧が一定に保たれるようにした放電管で定電圧電源に広く用いられた。熱陰極整流放電管は真空管の負の空間電荷をイオンで中和し,30A程度の大電流を流すようにしたもので,アーク放電を利用する。

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大辞林 第三版の解説

ほうでんかん【放電管】

不活性ガスあるいは水銀蒸気を封入した電子管。電流制御・照明などに用いられる。定電圧放電管・サイラトロン・タンガー管・ネオン管・蛍光灯・水銀灯など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

放電管
ほうでんかん

低圧ガスとか蒸気内の放電現象を利用した電子管。熱陰極を用いたものはアーク放電を、冷陰極を用いたものはグロー放電を利用したものが多い。冷陰極の真空放電管はクルックス管ともよばれ、初期の陰極線管、X線管として重要な役割を果たした。真空度チェック用のガイスラー管も冷陰極真空放電管である。放電管は、水銀蒸気を用いた水銀整流器、サイラトロン、定電圧を得るためのコロナ放電管、低圧ガスを封入した定電圧放電管、デカトロン(計数放電管)、リレー管など種々利用されたが、寿命安定性の点で難点があり、半導体素子に置き換えられている。しかし、放電に伴う雑音を利用したレーダーの切替え管、雑音発生用の放電管、発光現象を利用した閃光(せんこう)放電管などのほか、ストロボ放電管、ネオンランプ、蛍光灯の点灯管としてのグロースターターなどにも広く利用されている。プラズマディスプレーはグロー放電を利用した微細放電管を配列したものである。[岩田倫典]

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