両独通貨統合(読み)りょうどくつうかとうごう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「両独通貨統合」の意味・わかりやすい解説

両独通貨統合
りょうどくつうかとうごう

1990年7月1日をもって旧東独マルクを旧西独のそれに組み入れたこと。 1989年の東ヨーロッパ民主化の流れの中でベルリンの壁が崩れ,90年5月 18日に東西ドイツ間で通貨統合に関する条約 (通貨・経済・社会保障同盟の創設に関する国家条約) が結ばれて実現した。同年 10月の東西ドイツ統一を前にした7月1日に発効。条約によると,東独マルクと西独マルクを基本的に1対1の比率で交換し,東独はその経済主権をほぼ完全に西独に委譲した。しかし東独での激しい物価高騰や,1000億マルクに及ぶ西独側の大きな財政負担など,数々の問題を抱えての通貨統合であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む