中ノ子タミ(読み)ナカノコ タミ

20世紀日本人名事典 「中ノ子タミ」の解説

中ノ子 タミ
ナカノコ タミ

明治〜昭和期の人形師



生年
明治16(1883)年8月23日

没年
昭和46(1971)年12月19日

出生地
福岡県福岡市

主な受賞名〔年〕
福岡県指定無形文化財保持者

経歴
博多人形始祖と言われる中ノ子吉兵衛孫娘で、自身も早くから父に人形作りの手ほどきを受ける。博多人形は兄の代で一旦は滅ぶが、のちにその再興を志し、21歳で人形師として独立。線の太い作風で知られ、特にお多福招き猫恵比寿大黒などを得意とした。福岡県指定無形文化財保持者に選ばれるなど、晩年まで人形作り一筋に生きた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中ノ子タミ」の解説

中ノ子タミ なかのこ-タミ

1883-1971 明治-昭和時代の人形師。
明治16年8月23日生まれ。博多人形の始祖中ノ子吉兵衛の孫娘。幼少より父吉三郎にまなぶ。21歳で独立し,兄までの3代でほろんだ家業の再興につとめる。お多福,招き猫,恵比寿,大黒などを得意とした。福岡県指定無形文化財保持者。昭和46年12月19日死去。88歳。福岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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