中ノ目村(読み)なかのめむら

日本歴史地名大系 「中ノ目村」の解説

中ノ目村
なかのめむら

[現在地名]騎西町中ノ目

見沼代用水左岸の自然堤防上に立地し、東は戸室とむろ村、西は上会下かみえげ(現川里村)。中ノ目は低湿地にある小島状の畑あるいは集落をさすという。検地は正保四年(一六四七)実施。検地帳(松永家文書)は九冊で次の耕地名が記載されている。川たなかわたな・上川たな・前川棚まえかわだな下川棚しもかわだなおし出おしだし下押出しもおしだし橋下・池ノ上・西うらにしうら・八まんうら・高根うらたかねうら砂原すなはら三反地さんたんち五反地ごたんち六反地ろくたんち竹のはなたけのはな・堤下・みろく・神明脇しんめいわき・こしまき・ふじ野中のなか雁ふちがんふち戸室境とむろざかい屋敷添やしきぞえ検地役人は国荷四郎右衛門などで、反別は上田一一町三反余・中田七町八反余・下田七町六反余、上畑九町二反余・中畑一〇町四反余・下畑一〇町六反余。

中ノ目村
なかのめむら

[現在地名]南陽市中ノ目

南の大橋おおはし村から北の郡山こおりやま村を経て宮内みやうち村に至る道に沿う。また夏苅なつがり(現東置賜郡高畠町)から和田わだ川・吉野よしの川を越え赤湯あかゆ村に通ずる旧道の中間にあたり、山王神社・道祖神が旧道沿いに残る(沖郷村史)中野目村とも記される。現東置賜ひがしおきたま高畠たかはた町の安久津あくつ八幡神社蔵の大永八年(一五二八)八月一六日の例祭物取収并支払帳写に「百文 中ノ目在家」とある。天文二二年(一五五三)正月一七日の伊達晴宗充行状(湯目隆治氏旧蔵湯目文書)に「中麿之内」として「中目在家壱間」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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