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十一面観音 じゅういちめんかんのんEkadaśamukha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

十一面観音
じゅういちめんかんのん
Ekadaśamukha

六道を教化する六観音の一つ。 11面で2臂または4臂の観音。前3面は慈悲相,左3面は忿怒相,右3面は白牙上出相,後1面は大笑相,頂上1面は仏果を表わす。日本では7世紀後半以来信仰され,すぐれた遺品も多い。もと大御輪寺に伝わり現在奈良聖林寺にある乾漆像,滋賀向源寺,奈良法華寺木像などは8~9世紀の遺例で,それぞれ特徴をもった代表作平安時代には広く民間にも信仰され各地に遺例があるが,特に琵琶湖周辺に多い。

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デジタル大辞泉の解説

じゅういちめん‐かんのん〔ジフイチメンクワンオン〕【十一面観音】

十一面観世音」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

十一面観音【じゅういちめんかんのん】

仏教の菩薩。六観音の一つで,修羅(しゅら)道の住類を救うとされる。ふつうは11の顔と4本の腕をもった姿をとる。日本では古くから信仰され,聖林寺法華寺などに蔵されているものが有名。
→関連項目勝尾寺甲賀三郎大光寺百済寺

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅういちめんかんのん【十一面観音】

サンスクリットEkādaśamukhaの訳。変化観音の一つで,頭部に十一面をつける。十一面の数の由来などは明確な根拠に乏しく,インドにおけるヒンドゥー教の多面多臂(たひ)の変化身の影響によって7世紀ころに成立したと考えられる。インドでは7,8世紀ころのカンヘリー41窟の四臂の十一面観音が知られるが,作例は多くはない。中国では雑密(ぞうみつ)時代に当たる初唐期以降盛んに流行し,敦煌石窟第321窟,334窟に初唐期の壁画が見られる。

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世界大百科事典内の十一面観音の言及

【大仏】より

…乾漆像では唐招提寺の盧舎那仏座像,千手観音立像,薬師如来立像,あるいは東大寺法華堂の不空羂索観音立像,梵天,帝釈,金剛力士,四天王像などいずれも300cmをこす大像である。木造では奈良長谷寺の十一面観音立像が知られる。 なお,現存しないが,豊臣秀吉が造った京都の方広寺大仏(東山大仏)も史上名高い。…

※「十一面観音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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