中三谷遺跡(読み)なかさんやいせき

日本歴史地名大系 「中三谷遺跡」の解説

中三谷遺跡
なかさんやいせき

[現在地名]鴻巣市鴻巣 中三谷

元荒川右岸の埋没ローム台地縁辺部の自然堤防上にある。旧石器時代、縄文時代後期晩期、古墳時代前期―後期、奈良・平安時代、中世の各遺構が層位的に重複する複合遺跡。昭和六〇年(一九八五)の調査で発掘された旧石器時代の石器集中二ヵ所、ナイフ形石器、切出形石器などは、武蔵野台地第VI層下部の石器群との対比が可能である。縄文時代の竪穴住居跡は一九軒あり、一三軒から後期の堀之内式土器が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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