中世日本紀(読み)ちゅうせいにほんぎ

百科事典マイペディア 「中世日本紀」の意味・わかりやすい解説

中世日本紀【ちゅうせいにほんぎ】

《日本書紀》の注釈書。神仏混淆の中世神道教義の整備に伴って,その〈神代紀〉を〈神典〉として仰ぐ傾向が強まり,仏教思想や中国故事を用いて,書紀本文を自在に解釈した。従来低い価値しか認められてこなかったが,歌論書や説話集との交渉等について,近年急速に研究が進みつつある。神代巻本文への書き込みの形も含め,多くの本が残されているが,一条兼良の《日本書紀纂疏》(15世紀半ば)や吉田兼倶の《日本書紀神代抄》,清原宣賢の《日本書紀神代巻抄》(1536年)などは写本も多く広く読まれた。

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