中原淳蔵(読み)ナカハラ ジュンゾウ

20世紀日本人名事典 「中原淳蔵」の解説

中原 淳蔵
ナカハラ ジュンゾウ

明治〜昭和期の機械工学者 九州帝大工科大学初代学長。



生年
安政3年12月7日(1857年)

没年
昭和5(1930)年12月5日

出生地
肥後国(熊本県)

学歴〔年〕
工部大学校機械工学科〔明治15年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔明治34年〕

経歴
熊本藩士・中原佐七郎の長男として生まれる。熊本県山鹿郡の山鹿鋳物会社社長となり鋳物業を営む。明治21年第五高等中学校教授、のち東京工学校教授に転任。28〜30年文部省留学生として英国に留学し機械工学を修めた。39年熊本高工(のちの熊本大学)初代校長となる。44年九州帝国大学工科大学教授に転じ機械工学の講座を担当。同年初代学長に選出されるが、大正3年辞任、以後は教授として講義を続ける。10年依願退官するが、15年まで同大講師を続けた。12年名誉教授。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学位 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原淳蔵」の解説

中原淳蔵 なかはら-じゅんぞう

1857*-1930 明治-昭和時代前期の機械工学者。
安政3年12月7日生まれ。第五高等中学教授などをへて明治39年熊本高工(現熊本大)初代校長となる。44年九州帝大工科大学初代学長。昭和5年12月5日死去。75歳。肥後(熊本県)出身。工部大学校(東大前身)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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