中墨(読み)ナカズミ

精選版 日本国語大辞典 「中墨」の意味・読み・例文・類語

なか‐ずみ【中墨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の真中の部分。中心。
    1. [初出の実例]「そのおもてのぬひめを、りうびんのなかずみにあててしくべし」(出典:満佐須計装束抄(1184)一)
  3. 材木などの中央に墨でつける線。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「曲り木に中墨を打、勾配之直を求るごとく成べきを」(出典:勧農固本録(1725)下)
  4. 両方の中間を取ること。双方に妥当なこと。
    1. [初出の実例]「頭取の貰にして中規矩(なかスミ)を申ませうなら」(出典:俳諧・誹讔三十棒(1771))
  5. なかずみもの(中墨物)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む