中多良村(読み)なかたらむら

日本歴史地名大系 「中多良村」の解説

中多良村
なかたらむら

[現在地名]米原町中多良

下多良村の北に位置し、一名多良中村(坂田郡志)、またかつては隅田すみだ村と称したという(輿地志略)。慶長高辻帳に村名がみえ高五一一石余、うち小物成四斗。江戸時代を通じて彦根藩領。番場ばんば宿の助郷役を勤めた(坂田郡志)。元禄八年大洞弁天寄進帳によると人数三四九、うち寺社方七。「江左三郡録」には現浄土真宗本願寺派の願乗がんじよう寺と、もと天台宗円桂えんけい寺跡がみえる。願乗寺ももとは天台宗で園華えんか寺と称したが、蓮如の導化により真宗に転じ寺号を改めたと伝える。「興福寺官務牒疏」に歓喜光かんきこう(跡地は現近江町)の別院三ヵ所の一として園華寺が載り、「僧房六宇、本尊弥勒大士、伊吹山三朱上人開基」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む