中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ-ルヴィエール及びル-ルー〈エノー〉(読み)ちゅうおううんがにかかるよんきのすいりょくしきリフトとそのしゅうへんのラルヴィエールおよびルルー〈エノー〉

世界遺産詳解 の解説

ちゅうおううんがにかかるよんきのすいりょくしきリフトとそのしゅうへんのラルヴィエールおよびルルー〈エノー〉【中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ-ルヴィエール及びル-ルー〈エノー〉】

1998年に登録されたベルギーの世界遺産(文化遺産)で、エノー州の州都モンス東方に位置する。中央運河はムーズ川エスコー川ドックを連絡し、ドイツからフランスへ通行するために造られ、1882~1917年に4つの閘門(こうもん)が建造された。船の昇降装置がある巨大な閘門は、1つの閘門で17mの高低差を移動できるため4つ設けられ、約7kmにわたるラ・ルヴィエールとティウ間の67mの高低差を解消するためのものだった。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録された。これにより、炭坑主軸に工業化したベルギー・サントル地方の19世紀の産業風景がそのまま残されることになった。◇英名はThe Four Lifts on the Canal du Centre and their Environs, La Louvière and Le Roeulx(Hainault)

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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