…盗賊メッキー・メッサーをルドルフ・フォルスターとアルベール・プレジャンが演じたドイツ語版とフランス語版が同時につくられ,暗いジャズ調の主題曲《メッキー・メッサー》は世界的に大流行したが,映画はハンガリーでは上映を禁止され,日本では検閲のカットによる不完全版が公開された。社会問題に強い関心をもったパプスト監督は,さらに続いて同じ31年に,アルザス地方の炭坑爆発を背景にしてドイツとフランスの炭坑労働者の国境を超えた階級的同志愛を描いた《炭坑》をつくっている。なお,ゲイの《乞食オペラ》は53年イギリスでピーター・ブルック監督で映画化されている(日本公開題名《三文オペラ》)。…
…《喜びなき街》ではスウェーデン女優グレタ・ガルボを売り出し,《パンドラの箱》《淪落の女の日記》ではアメリカ女優ルイズ・ブルックスを永遠のバンプ,〈ファム・ファタール(運命の女)〉に仕立てた。その後,ナチスが政権を握ってフランスへ去るまでに,反戦映画の名作として知られる《西部戦線一九一八年》(1930),ブレヒト劇の映画化《三文オペラ》(1931),労働者のストライキを描いた最初の傑作として知られる《炭坑》(1931)などでドイツの〈トーキー芸術〉の確立に寄与する一方,ピスカートルやハインリヒ・マンとともに映画労働者組織の先頭に立った。亡命時代はフランスでシャリアピン主演の《ドン・キホーテ》(1933),ハリウッドで《今日の男性》(1934)などをつくり,39年,スイス国境を越えてオーストリアに帰り,ユダヤ人迫害問題をあつかった《審判》(1948),ヒトラーの最後を描いた《最後の幕》(1955)など,〈セミ・ドキュメンタリー〉風の意欲作をつくるが往年の輝きはなく,56年に引退した。…
※「炭坑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新