中島長守(読み)なかじま・ながもり

朝日日本歴史人物事典 「中島長守」の解説

中島長守

没年:宝暦12.1.5(1762.1.29)
生年元禄7(1694)
江戸中期の砲術家。中島流砲術の流祖。通称太兵衛。貫斎と号した。墓碑では諱を長盛とする。大坂の出身で,初め斎藤新蔵に就いて武衛流砲術を学び,また大野宇右衛門から自得流砲術を授けられ,さらに佐々木浦右衛門に従って佐々木流砲術を修めた。のちこれらの三流取捨合体して流儀を立て中島流砲術と称した。中島流は連矢砲(矢を一度に発射する)や玉砲録(焼夷,信号に使う軍用花火)を特徴としていた。実子がなかったため弟子の浅羽主馬政庸やその子筈之助政方がその伝系を継いだ。門人森重都由がいる。

(所荘吉)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中島長守」の解説

中島長守 なかじま-ながもり

1694-1762 江戸時代中期の砲術家。
元禄(げんろく)7年生まれ。斎藤新蔵,その弟子斎藤正房に武衛(ぶえ)流を,大野宇右衛門に自得流を,佐々木浦右衛門に佐々木流をまなぶ。これら3流に工夫をくわえ中島流をたてた。宝暦12年1月5日死去。69歳。大坂出身。通称は太兵衛。号は貫斎。名は長盛ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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