日本歴史地名大系 「中曾倉村」の解説 中曾倉村なかそぐらむら 長野県:駒ヶ根市中曾倉村[現在地名]駒ヶ根市中沢(なかざわ) 中曾倉高見(たかみ)村の北、新宮(しぐ)川支流の中曾倉川の流れる谷間の村。「集古文書」の嘉元四年(一三〇六)の鎌倉幕府下知状案に「可令神真光為信濃国伊那郡中沢郷内中曾蔵村参分壱地頭職事」とみえる。鎌倉時代に神氏の一族が中沢氏を名乗り、この地方の中沢郷八ヵ村の地頭職を有していたが、その中沢氏の本拠が中曾倉村であったのではないかと考えられる。村の北東の山麓、城畑(しろばた)地籍に中村の城とよばれる城跡があり、中沢氏の館跡といわれ、文久年間(一八六一―六四)に古銭を多数発掘、また中沢氏は後に高見城に移ったものという(上伊那誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by