中村利吉(読み)なかむら・りきち

朝日日本歴史人物事典 「中村利吉」の解説

中村利吉

没年:昭和7(1932)
生年:生年不詳
明治・大正・昭和期の東京銀座・みすや針店主,釣り針師。明治19(1886)年に『日本水産採捕誌』編纂企画を担当。同22年の水産伝習所の開学時に漁撈学科担当教師(釣り針製造技術法)を勤め,その後同30年水産講習所釣科担当。わが国の釣り針を最初に学問的に体系的に取り扱った。『釣鉤図譜』(同20年ごろ編纂)の編者といわれている。<著作>中村利吉編著・勝部直達解説『釣鉤図譜』<著作>勝部直達『釣針史料集成』

(伊藤康宏)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村利吉」の解説

中村利吉 なかむら-りきち

?-1932 明治-昭和時代前期の釣り針師。
明治22年創設の水産伝習所,後身の水産講習所(現東京水産大)で釣り針の製造技法などをおしえた。東京銀座でみすや針店を経営。昭和7年死去。編著に「日本水産採捕誌」「釣鉤(つりばり)図譜」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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