中枢性頭位めまい(読み)ちゅうすうせいとういめまいあくせいとういめまい

家庭医学館 「中枢性頭位めまい」の解説

ちゅうすうせいとういめまいあくせいとういめまい【中枢性頭位めまい(悪性頭位めまい)】

 ある特定の位置に頭をもってくるとめまいが生じるという点では、良性発作性頭位(りょうせいほっさせいとうい)めまい症(しょう)(「良性発作性頭位めまい症(良性頭位めまい)」)と同じですが、その位置に頭を維持しているかぎり、けっしてめまいは止まりません。
 物が二重に見えたり、頭痛手足のしびれなど、めまい以外の症状をともなうこともあり、意識をなくしたり、生命に危険がおよぶ可能性もあります。ぐるぐるめまいのこともあれば、ふらふらめまいのこともあって、頭から足元に向かって景色が流れるように感じることもあります。
 吐(は)き気(け)、嘔吐(おうと)などの不快な症状がないこともあります。
 良性発作性頭位めまい症とはちがい、脳幹(のうかん)、小脳(しょうのう)などの生命維持に欠かせない部位に障害がおこっている可能性がありますので、すぐに耳鼻科(じびか)や脳神経外科(のうしんけいげか)を受診する必要があります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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