中津原(読み)なかつはら

改訂新版 世界大百科事典 「中津原」の意味・わかりやすい解説

中津原 (なかつはら)

神奈川県中央部,相模川とその支流中津川にはさまれた台地で,北半は愛甲郡愛川町,南半は厚木市に属する。台地の東西両側が2河川に臨むところは急崖であるが,表面はおおむね平たんで,高度は北端部で約180m,南端部では約50mである。相模川東岸の相模原台地と同じ地質で,表面は厚さ10~14mの関東ローム層におおわれ,その下に段丘礫層があり地下水面は深い。台地は一面桑園であったが,第2次大戦末期に中央部の中津に陸軍飛行場が設けられ,その跡地に1966年,神奈川県企業庁によって内陸工業団地が造成された。234万m2にわたる団地には機械,電気器具などの諸工場が立地し,北方には従業員向けの春日台住宅団地がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android