中津又村(読み)なかつまたむら

日本歴史地名大系 「中津又村」の解説

中津又村
なかつまたむら

[現在地名]五城目町富津内中津又ふつないなかつまた

馬場目ばばめ川の支流中津又川(現富津内川)沿いに点在する支郷一〇ヵ村を含む大村。支郷には川下から八田はつた村・豊口とよくち村・御蔵下おくらした村・増田ますだ村・小林こばやし村・落合おちあい村・高田たかだ村・きた村・根小屋ねこや村・川堤かわづつみ村がある。

天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「六百三拾三石六斗五升 ゆのまた村 中津嶋村」とある。中津嶋なかつしま・中津又はともに河川がY字形に合する地勢を表現する地名であり、「中津嶋村」は当村の前身または異記と考えられる。慶長六年(一六〇一)の秋田実季侍分限(秋田家文書)には「弐百九拾六石八斗七升 五十目郷内 豊口村」と近世期の支郷名でみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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