日本歴史地名大系 「中津隈城跡」の解説 中津隈城跡なかつくまじようあと 佐賀県：三養基郡北茂安町中津隈村中津隈城跡[現在地名]北茂安町大字中津隈字中津隈西中世、犬塚氏居城の跡。宝満（ほうまん）神社を中心とした一帯が城跡で、城主居館跡には今も二重の堀があり、館（たち）や館堀（たちぼり）の名が残る。館堀の南方に堀や川をめぐらした倉屋敷跡がある。城主犬塚氏は宇都宮公綱の後裔で、筑後の犬塚（いぬづか）村（現福岡県三潴（みづま）郡三潴町）に住んでいたが、肥前にきて二家に分れ、一は神埼郡の蒲田江（かまたえ）城、一が中津隈城に居城。中津隈の犬塚氏は、元亀三年（一五七二）竜造寺隆信が横岳氏の西島（にしじま）城（現三根町）を攻めた際、攻めあぐんでひとまず佐賀へ帰城するにあたり、神埼郡の埼村（さきむら）城にいた犬塚家広を三根・養父両郡の守りの一人として中津隈に移したものである（九州治乱記）。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
