改訂新版 世界大百科事典 「中華全国婦女聯合会」の意味・わかりやすい解説
中華全国婦女聯合会 (ちゅうかぜんこくふじょれんごうかい)
Zhōng huá quán guó fù nǚ lián hé huì
中国の全国的な婦人組織。略称全国婦聯。1949年,中国婦女第1次全国代表大会において中華全国民主婦女聯合会として誕生,婦人の統一戦線組織として活動を開始した。57年,名称の民主を省いて現在の名称に変更。以後,都市と農村の広範な婦人を結集し,社会主義建設に参加させるうえで大きな役割を果たした。しかし文化大革命とともに一時組織は壊滅状態となり,約11年間にわたって活動を中断した。78年,第4次全国代表大会で,婦人の特殊性を無視することの誤りを強調,83年の第5次全国代表大会では,婦人を差別する封建的な思想とたたかい,婦人と児童の合法的な利益を擁護し,さらにそのための福祉事業を推進することをうたった〈中華全国婦女聯合会章程〉を採択した。最高の議決機関は5年に1度開催の全国婦女代表大会で,基層組織は,都市の居民委員会,農村の村民委員会段階における基層婦女代表会である。84年現在における全国婦聯主席は康克清。
執筆者:小野 和子
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