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中部モンゴロイド ちゅうぶモンゴロイド

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中部モンゴロイド
ちゅうぶモンゴロイド

モンゴロイドの一分派。一般には中国人という語を用いるが,中国という語は国家を表わすので,人種をいう際には,最適とはいえない。文化的にいう漢民族とほぼ同一集団である。その人種的特徴はモンゴロイド一般に準ずるが,寒冷適応の程度は比較的弱く,モンゴロイドとしては長身,中頭で,顔は比較的長い。皮膚は黄みがかっており,体毛やひげは少い。眼は吊上がり,内眼角襞があるのが普通。北方に住む典型的モンゴロイドに比べると,頬骨の突出は顕著でなく,外鼻が狭く突出しているので,顔はそれほど平面的でない。有史以来,非常に高い文化的適応を示し,生活力も強いので,人種として最も多数の人口を有し,数にして 10億人をこえる。本来は黄河周辺地区にあったが,古代文明国家をつくるに及んで広がり,今日では中国本土に広く分布し,北は東北区にまで及ぶ。また,東南アジア諸国にも華僑として広がっている。そのため,地方的変異があり,南では北に比べ,身長も低く,短頭で,顔も短く,南部モンゴロイドに似る。

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