頬骨(読み)つらぼね

精選版 日本国語大辞典 「頬骨」の意味・読み・例文・類語

つら‐ぼね【頬骨・面骨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頬の上部に高まっている骨。ほおぼね。〔十巻本和名抄(934頃)〕
  3. 顔つき。面相。つらつき。つらがまえ。
    1. [初出の実例]「成る程、なま白けた面骨(ツラボネ)だ」(出典:歌舞伎・玉藻前御園公服(1821)五立)

ほお‐ぼねほほ‥【頬骨】

  1. 〘 名詞 〙 頬の上部、目じりの下あたりに、いくらか高く出ている骨。つらぼね。ほおげた。顴骨(かんこつ)
    1. [初出の実例]「おとがいそり、ほうぼねあれ、くちびるあつく」(出典:御伽草子・三人法師(室町末))

きょう‐こつケフ‥【頬骨】

  1. 〘 名詞 〙 顔面骨の一つ。頬(ほお)の上方外側のふくらんだ部分に位置し、左右一個ずつある骨。顔面で上下顎骨(がっこつ)につながる。ほおぼね。顴骨(けんこつ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「頬骨」の意味・わかりやすい解説

頬骨
きょうこつ
zygomatic bone

眼窩の下前側を構成し,頬部の突出をつくる骨。上顎骨前頭骨側頭骨および蝶形骨大翼と連結し,前方から見るとほぼ菱形になっている。側頭骨の頬骨突起との連結部は頬骨弓と呼ばれ,これは耳の穴のすぐ前方に位置する骨の高まりで,俗にほお骨が高いというのは,この頬骨弓の突出が強いことをいう。

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