中釘村(読み)なかくぎむら

日本歴史地名大系 「中釘村」の解説

中釘村
なかくぎむら

[現在地名]大宮市中釘

つじ村の東、大宮台地指扇さしおうぎ支台西部に位置し、西と南は樹枝状に入込んだ沖積低地となっている。西ははら村。村の北部の台地上を平方ひらかた河岸(現上尾市)への道が通る。中世には中茎なかくき郷に含まれた。江戸時代には差扇さしおうぎ領に属する(風土記稿)。田園簿には中茎村とみえ、田二〇八石余・畑二八三石余、ほかに山銭永一貫二七〇文がある。領主の変遷は指扇村と同じく、元和九年(一六二三)から元禄二年(一六八九)までは旗本山内領、同年以降は幕末まで幕府領であった。山内一唯は当村に陣屋を置き、差扇領三千石を知行した。元禄二年四代山内豊房が土佐の山内宗家の養子となり転出するまで同陣屋で直接地方支配を行っていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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