中間財(読み)チュウカンザイ(その他表記)intermediate goods

デジタル大辞泉 「中間財」の意味・読み・例文・類語

ちゅうかん‐ざい【中間財】

加工過程を経た製品で、生産活動において原材料燃料動力または消耗品としてさらに使用されるもの。ナフサ自動車のエンジン・タイヤなど。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「中間財」の意味・わかりやすい解説

中間財 (ちゅうかんざい)
intermediate goods

国民所得勘定の1経済期間(四半期,1年間)内において,はその使途によって〈中間財〉と〈最終財final goods〉に分類される。〈中間財〉とは,その期間内において,他財の生産過程に原材料として投入される財であり,〈最終財〉とは,もはや他財の生産過程に投入されない財である。この分類は財固有の属性によるものではない。たとえば,電力会社火力発電を行うために投入した石油は中間財であるが,その期間内では,もはや投入されず,在庫として残った石油は最終財である。また,家庭が暖房用に消費した石油も最終財である。なお,一般に中間財,最終財はそれぞれ〈中間生産物intermediate products〉〈最終生産物final products〉と同義である。
国民所得
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