丸抜(読み)まるぬき

精選版 日本国語大辞典 「丸抜」の意味・読み・例文・類語

まる‐ぬき【丸抜】

〘名〙
① (「まる」は接頭語) =まるぬかし(丸抜)
人情本・恋の若竹(1833‐39)初「頭巾ばかり被って居るから、鬚の無え達磨丸抜だ」
② 刀の鞘を納める金むくの入れ物。〔日葡辞書(1603‐04)〕

まる‐ぬかし【丸抜】

〘名〙 (「まる」は接頭語。「ぬかし」は、取って自分のものにするの意) 他の物の様子をそっくりまねること。また、そのもの。そっくりそのまま。丸抜き。
※俳諧・鷹筑波(1638)二「秌にみる月やこがねの丸ぬかし〈久重〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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