丸門田村(読み)まるもんでんむら

日本歴史地名大系 「丸門田村」の解説

丸門田村
まるもんでんむら

[現在地名]御調町丸門田

植野うえの村と今田いまだ村の東に位置する御調川流域の村。北岸の緩傾斜地に字本郷平ほんごうびらがあるところから御調本郷の地で郡衙の所在地とも考えられている。御調川沿いに古代山陽道が通っていたと推測され、条里制の遺構も認められる。「御調郡誌」によると、室町時代末期には栗原くりはら(現尾道市)の千葉氏の一族今田氏領であった。

元和五年(一六一九)の備後国知行帳には「門田村」とあり、高三九五・六〇三石。「芸藩通志」による畝数五二町四反余、高五六五・五五五石、戸数一三〇・人口六二八、牛六一・馬一一。寛永一五年(一六三八)備後国御調郡丸門田村御地詰帳(御調町農業委員会蔵)に、田方(三五八筆)は三三町八反余で高四二八・九二一石、畠方(三二二筆)は一六町五反余で高一一九・一〇四石、屋敷(四九筆)は六反余で高一〇・〇八石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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