日本歴史地名大系 「丹後堰」の解説 丹後堰たんごぜき 千葉県:千葉市中央区矢作村丹後堰都(みやこ)川から取水する江戸時代以来の用水堰。矢作(やはぎ)堰ともいう。慶長一八年(一六一三)寒川(さんが)村の布施丹後守常長(千葉氏家臣の系譜を継ぐという)が私財を投じて一三年の歳月と延べ七千人の人足をかけ完成したという(寛永二年記念塔銘文)。取水堰は加曾利(かそり)村(現若葉区)方面から流れる都川本流と、川戸(かわど)村・星久喜(ほしごき)村方面から流れる支流の合流域に置かれ、矢作村・千葉寺(ちばでら)村・寒川村・今井(いまい)村などを灌漑した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報