日本歴史地名大系 「丹後村」の解説 丹後村たんごむら 埼玉県:三郷市丹後村[現在地名]三郷市早稲田(わせだ)・丹後田中(たなか)新田・前間(ぜんま)村の南に位置し、東は江戸川を挟んで下総国葛飾郡流山村など。村の西境を大場(おおば)川、中ほどを新田(しんでん)用水、東を庄内古(しようないふる)川がそれぞれ南流する。庄内古川は上流の加藤(かとう)村(現吉川町)で江戸川に注いでいたが、寛政年間(一七八九―一八〇一)の初めに当村まで延ばし、同一二年には堀幅が切広げられたという。同川の近くに流作場があった。もとは前間村の内に含まれ、下総高城氏の旧臣と伝える伊原丹後が開発、その名を村名としたと伝え、寛永八年(一六三一)に伊奈忠治が出した江戸川作場渡しの書付には丹後新田とあるという(風土記稿)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by