丹朱(読み)タンシュ

デジタル大辞泉 「丹朱」の意味・読み・例文・類語

たん‐しゅ【丹朱】

赤い色。朱。
辰砂しんしゃ

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精選版 日本国語大辞典 「丹朱」の意味・読み・例文・類語

たん‐しゅ【丹朱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 赤い色。また、そのもの。あか。
    1. [初出の実例]「吉田大祓 伝云、〈略〉こよひ黄紙上に以丹朱疫神斎の三字を書たる神符を相調ふ」(出典:俳諧・滑稽雑談(1713)一二月)
    2. [その他の文献]〔礼記‐郊特牲〕
  3. しんしゃ(辰砂)博物志物類

たんしゅ【丹朱】

  1. 中国古代の伝説上の帝王、堯の子の名。

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普及版 字通 「丹朱」の読み・字形・画数・意味

【丹朱】たんしゆ

あか。

字通「丹」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の丹朱の言及

【尭】より

…さらに中国の疆域を定め,12州に分け,刑罰・度量衡などの制度を定めた。自己の子の丹朱は,人徳に欠けるとして用いず,人びとの推薦したを後継候補とし,2人の娘と結婚させ,官吏を統率させ,諸侯などを接待させて,その人徳を調べたうえで,舜に帝位を譲り,28年後に没したという。以上はすべて伝説で,歴史的な事実とは考えられないが,儒家を中心として,尭・舜の2人は,有徳の理想的な君主として尊敬されたので,中国では永く帝王の理想像として尊崇されてきた。…

※「丹朱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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