丹治村(読み)たんじむら

日本歴史地名大系 「丹治村」の解説

丹治村
たんじむら

[現在地名]加美町丹治

西山にしやま村の南東杉原すぎはら川の上流域東岸で、ささヶ峰の西麓に位置する。丹治谷たんじたに川が西流する。慶長国絵図に「たんじ村」と記載される。慶長一五年(一六一〇)検地帳(丹治区有文書)によれば田七町二反余・畑屋敷五町一反余。正保郷帳では田方七四石余・畑方三〇石余、幕府領。延宝五年(一六七七)の検地帳(丹治区有文書)によれば高一一三石余・反別一三町四反余、小物成は山手銀三三匁余・炭竈役銀一六匁・紙漉役銀五匁。宝暦六年(一七五六)の村明細帳(同文書)によれば、小物成は山手銀・炭竈役銀・紙漉役銀・藪役銀、家数三〇(高持二九・水呑一)・人数一二七、出家山伏・医師・瞽女・神子各一、鍛冶二。


丹治村
たんじむら

[現在地名]吉野町大字丹治

吉野川南岸、左曾さそ村の東にある。同川支流の丹治川沿いで、貝原益軒の「和州巡覧記」のなかに「丹治、七曲の坂に下りて、谷にある村なり」と記される。

正平二年(一三四七)一二月の畠地売券(下市町の楠山家文書)に「ウリ人タムチ(丹治)ノマツ女」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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