日本歴史地名大系 「下市町」の解説 下市町しもいちちよう 奈良県:吉野郡下市町面積:六二・五四平方キロ郡の北西部を占める。北は大淀町、東は吉野町・黒滝村、南から南西は西吉野村、西は五條市に接する。南境には栃(とち)ヶ山(八〇九・一メートル)・櫃(ひつ)ヶ岳(七八一メートル)があり、北境は吉野川が西流している。吉野山に水源を発する秋野(あきの)川が当町域を西流し、のち北に転じて吉野川と合流する。丹生(にう)川は黒滝村から当町に入り、南部の丹生地区を貫流して西吉野村へ流れ去る。下市は秋野川渓谷沿いに発達した古くからの市場町、大字長谷(ながたに)には丹生川上(にうかわかみ)神社下社が鎮座する。 下市町しもいちちよう 岡山県:岡山市岡山城下下市町[現在地名]岡山市富田町(とんだちよう)二丁目外堀と西(にし)川の間で南北の道に沿って発達した両側町。東は細堀を隔て難波(なにわ)町、南は丸亀(まるがめ)町、西は水路を隔て富田町、北は滝本(たきもと)町。寛永城下絵図では博労(ばくろう)町の一部で、慶安城下絵図には下市町とみえる。貞享元年(一六八四)の岡山町中御検地畝高地子帳によれば町域は八反余で、徳米九石余・口米一斗余。近世初期の区分は外町(市政提要)、中期以降は上組の外町(岡山市史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下市町」の意味・わかりやすい解説 下市〔町〕しもいち 奈良県中部,吉野川中流南岸にある町。 1890年町制。 1956年秋野,丹生の2村を編入。古くから河港,吉野地方の市場町として発展。元禄年間 (1688~1704) には日本最初の手形といわれる下市札が発行された。現在は吉野川流域で産出する木材の集散地で,割箸,神具,焼杉細工などの特産がある。果樹・花卉栽培も行われる。広橋梅林はウメの名所として有名。中央部を国道 309号線が通る。面積 61.99km2。人口 5037(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by