主馬寮(読み)シュメリョウ

精選版 日本国語大辞典 「主馬寮」の意味・読み・例文・類語

しゅめ‐りょう‥レウ【主馬寮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 奈良時代末から平安時代初めにかけて、中央における官馬調習・飼養および供御の乗具の調製などにあたった役所。宝亀一〇年(七七九)から天応元年(七八一)頃、令制の左右馬寮が合併して成立したが、大同三年(八〇八)左右馬寮の復活により消滅した。
  3. もと、宮内省の一部局。馬並びに馬車装具の管理、馬の飼養調習、牧場などに関する事務を扱ったところ。
    1. [初出の実例]「主馬寮」(出典:宮内省官制(明治一九年)(1886))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の主馬寮の言及

【馬寮】より

…なお《延喜式》によれば左馬寮には166烟,右馬寮には127烟の飼戸が所属していた。765年(天平神護1)にいたり,内廷の儀礼や兵事に用いる馬を管掌する内厩寮(ないきゆうりよう)が新設され,779年(宝亀10)には左右馬寮が統合されて主馬寮(しゆめりよう)が成立,さらに平安初期の808年(大同3)主馬寮が左馬寮,内厩寮が右馬寮となって令制の左右馬寮が復活した。【笹山 晴生】。…

※「主馬寮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android