萩原町(読み)はぎわらちよう

日本歴史地名大系 「萩原町」の解説

萩原町
はぎわらちよう

面積:一四三・三〇平方キロ

郡北部中央にあり、東は小坂おさか町、西は馬瀬まぜ村、南は下呂げろ町、北は大野郡の久々野くぐの町・みや村に接する。東西約五キロ・南北約二七キロと細長く、北端には分水嶺くらい(一五二九・二メートル)がそびえる。位山から東側は御前ごぜん山を頂点とする阿寺あでら山地、西側は川上かおれ(一六二五・九メートル)を頂点とする川上山脈が南へと延び、雨樋形の地形を形成する。東側ほぼ中央から流入した飛騨(益田)川は四キロほど西流して位山から南下する山之口やまのくち川と合流、直角に向きを変えて町の中央を南流する。集落は飛騨川と山之口川の両岸の河岸段丘や両川に流入する谷の扇状地に点在する。町の中心部萩原地区は沖積平野に位置する。郡内では平地が多い地域だが、面積の九割弱を山地が占める。古代の官道東山道飛騨支路は飛騨川東岸の山際中呂ちゆうろから上呂じようろまで北上し、浅水あさんずの渡で西岸尾崎おさきへ渡り、山際をさらに山之口川に沿って北上、山之口の位山峠(標高一〇九五メートル)を越える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報