久修園院(読み)くしゆうおんいん

日本歴史地名大系 「久修園院」の解説

久修園院
くしゆうおんいん

[現在地名]枚方市楠葉中之芝二丁目

木津こづ寺とも釈迦堂とも、古くは「くずおんいん」ともよばれた。久修は久須と同音で楠であり、楠葉くすはの里にあることで楠園院。これに久遠成道の仏説を加味して久修園院の文字をあてたといわれる。真言律宗、山号天王山、本尊釈迦如来。行基建立の五畿内四十九院の一つで、「行基年譜」神亀二年(七二五)五八歳の条に「久修園院山埼、九月起、在河内国交野郡一条内」とみえる。また天平一一年(七三九)行基七二歳条に「安居久修園院、得度百八十四人」とあり、安居の集会が開かれ得度者のあったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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