久原城跡(読み)くばらじようあと

日本歴史地名大系 「久原城跡」の解説

久原城跡
くばらじようあと

[現在地名]大村市久原

玖島くしま川左岸の丘陵(標高三〇メートル)に築かれた中世の城跡。正暦五年(九九四)藤原純友の孫の直澄が初めて大村に入り、久原城を拠点とし、大村氏を称したという(「大村家覚書」「大村郷村記」など)。戦国期に大村純治が好武よしたけ城を築城して移るまで、大村館を平時の、当城を戦時本拠にしたとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報