久喜津村(読み)くきづむら

日本歴史地名大系 「久喜津村」の解説

久喜津村
くきづむら

[現在地名]福井市久喜津町

日野川東岸に位置し、西下野にししもの村の南にある。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に村名がみえ、高七四九・四九石。正保郷帳によると、田方二七五石に対して畠方が四七四石余と多いのは、日野川沿いの自然堤防上に位置するためで、近年まで水害を防ぐため集落の周囲に土堤をめぐらす輪中集落的景観を残していた。江戸時代は福井藩領。

当村南の川岸しま村があった。慶長の絵図に村名がみえ、五四・五五石の小村。正保郷帳によると、田方九石余・畠方四四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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