日本歴史地名大系 「久多関」の解説 久多関くたのせき 京都市:左京区久多村久多関[現在地名]左京区久多室町時代に久多に設けられた関所であるが、その詳細は不明。鞍馬(くらま)口から二ノ瀬を経て鞍馬に向かう鞍馬街道は、更に北上して百井(ももい)・大見(おおみ)を経て若狭に至る若狭街道ともよばれた(山城名跡巡行志)。関は久多を抜けるこの道に設けられたと思われるが確証はない。大原(おおはら)から途中(とちゆう)峠を越え、近江を経て若狭に抜ける街道もあるが、これは久多の東側を近江の安曇(あど)川沿いに北上する。<資料は省略されています>年紀を欠くが、関所奉行に任じられた源三郎は、長禄二年(一四五八)に公文に任じられているから、この文書(岡田浩佐家文書)もその頃と推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by