久徳伝兵衛(読み)きゅうとく でんべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「久徳伝兵衛」の解説

久徳伝兵衛 きゅうとく-でんべえ

1827-1878 幕末武士
文政10年生まれ。加賀金沢藩士。のちの14代藩主前田慶寧(よしやす)の近習から使番にすすみ,藩内に勤王論を説く。元治(げんじ)元年禁門の変を機に藩の勤王派は弾圧され,伝兵衛能登(のと)島に流刑となる。赦免後は世にでずに晩年をおくった。明治11年5月20日死去。52歳。名は尚則(ひさのり)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「久徳伝兵衛」の解説

久徳伝兵衛

没年:明治11.5.20(1878)
生年:文政10(1827)
幕末の加賀(金沢)藩士。元治1(1864)年藩世子前田慶寧の上洛に際し,その長州(萩)藩に同情する姿勢支持。禁門の変の後,士籍を剥奪され能登に流された。明治1(1868)年復権したが,世に出ず生涯を終えた。

(井上勲)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android