久根村(読み)くねむら

日本歴史地名大系 「久根村」の解説

久根村
くねむら

[現在地名]厳原町久根田舎くねいなか

北瀬きたせ村の北、矢立やたて山の西麓にあり、久根川が流れる。上流の久根田舎村と下流久根浜くねはま村に分れるが、「津島紀略」に久禰とあるように両村は一村扱いの場合があり、また久根田舎村はたんに久根村とする例が多い。久根に宗家の古い給人が多く、田舎の初村家と斎藤家は鎌倉期以来の中世文書を多く伝存する。中世後期は佐須さす郡のうちで、正平一四年(一三五九)宗香は内山うちやまの伊阿弥陀仏の「との人」である「いしわう」の娘「又つる」と「あいめう」をすでに渡しているが、異議があれば両人を返してその母を召置くよう「くわのゐなかの四郎太郎か女」に命じた(同年一二月二四日「宗宗香書下」内山文書)


久根村
くねむら

[現在地名]裾野市久根

石脇いしわき村の東にある。寛永九年(一六三二)の徳川忠長改易後は相模小田原藩領、天和三年(一六八三)旗本稲葉領となり、同領で明治維新を迎える(勝又家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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