久根浜村(読み)くねはまむら

日本歴史地名大系 「久根浜村」の解説

久根浜村
くねはまむら

[現在地名]厳原町久根浜

久根田舎くねいなか村の下流にある同村枝郷で、本村の南西一五町という(津島紀略)。享和期(一八〇一―〇四)浜村の地内で五―六尺の石槨(箱式石棺墓)が発見され、多数の玉類(勾玉・管玉らしい)を出土したという(津島紀事)。弥生時代か古墳時代の石棺群と思われ、銀山上ぎんざんじよう神社の銅矛・銅鏡もこの折の出土品かと思われる。「日本紀略」延喜一七年(九一七)九月八日条に「対馬嶋下県郡碁子浜。鯨乍生将寄」とあるが、この碁子浜はクネハマとよめる。中世佐須さす郡のうちで、永享八年(一四三六)「さすの郡くねのはまのたくミまこ四郎」を親の時代から「御内もの」であると認めている(同年八月一二日「宗貞盛安堵書下」佐須郡判物帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android