久田美村(読み)くたみむら

日本歴史地名大系 「久田美村」の解説

久田美村
くたみむら

[現在地名]舞鶴市字久田美

久田美川が由良川に注ぐ一帯に立地。集落は久田美川の谷に沿ってあり、ほぼ街村的な集落をつくっている。南方の久田美峠を経て丹波金河内かねぐち(現綾部市)に至る。

久田美川は毎年夏期に小字中地なかじから下地しもじの辺りまで川水が枯れ、伏流水として下流で再び地上に現れる。「くたみ」の地名も腐れ水・芥水くさみのごとく、当地方では珍しく清水に乏しいことに由来すると伝える。

慶長検地郷村帳に高五二一・七二石「久田美村」とみえ、土目録では五二九石余、内訳は田方四二二石余、畑方一〇七石余、運上のなかに端折紙三束があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android