久百村(読み)くももむら

日本歴史地名大系 「久百村」の解説

久百村
くももむら

[現在地名]土佐清水市久百々くもも

鍵懸かいがけ村の南、足摺あしずり半島の基部にあたる海岸段丘上と久百々川河口に広がる新田村元禄郷帳に「久百村新田」とみえ、村高二五石。成立は元禄初年というが、成立事情を含め確かなことはわからない。ただ南接する大岐おおき村庄屋の支配下にあったので、同村とのかかわりが考えられる。

元禄六年(一六九三)当村年寄の仁兵衛が新浦取立請願をした。「浦司要録」に「久百年寄仁兵衛同所之浜を自力にて新浦に取立、鰯網・鰹漁船仕立度候間、拾ケ年無口に被仰付、御奉行所御仕置中へ相達候所、新浦は五ケ年無口に被仰付定にて候得共、大網並鰹猟船とも自力にて仕出候上は、七、八ケ年も無口に不苦間敷由御僉議相究候事」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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