久米原村(読み)くめはらむら

日本歴史地名大系 「久米原村」の解説

久米原村
くめはらむら

[現在地名]宮代町東粂原ひがしくめはら西粂原にしくめはら

須賀すか村の西に位置し、日光御成道が西部を通過する。大宮台地の東縁に位置し、台地低地が入組み複雑である。比高は一―三メートル。中世には鎌倉街道中道が通ったと考えられ、戦国時代頃の成立と推定される市場之祭文写(武州文書)に「武蔵州太田庄久米原市」がみえる。天正一八年(一五九〇)六月五日の北条家印判状(鷲宮神社文書)岩付いわつき領「久目原之内」とみえ、三貫文が鷲宮わしのみや神社(現鷲宮町)の社領で、北条氏から鷲宮甲斐守・同満寿に安堵されている。田園簿によると田高二九〇石余・畑高三七〇石余、うち岩槻藩領三一一石余・旗本水野領三五〇石。同藩領分は城付地で、高岩たかいわ筋に属し、延宝八年(一六八〇)の家数四五(うち本百姓二〇)・人数二七八(「岩付領内村名石高家数人数寄帳」吉田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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