日本歴史地名大系 「久須村」の解説 久須村くすむら 長崎県:上県郡上対馬町久須村[現在地名]上対馬町玖須(くす)浜久須(はまくす)村の西にある山手の村。「和名抄」にみえる対馬国上県郡久須郷の遺称地で、中世にもみえる。豊崎(とよさき)郷の浜久須に対して、当地は佐護(さご)郷に属して田舎久須(いなかぐす)と称された。その冠称した時期は慶長(一五九六―一六一五)前後という(「津島紀事」など)。しかしこの冠称は江戸中期以降は記されない場合が多い。文禄三年(一五九四)には佐護郡衆に同心しなかった久須五左衛門が褒美を約束され(同年四月一五日「宗吉智書下」佐護郷給人等判物写)、その知行分はおそらく江戸時代まで継承された(貞享五年「宗吉智判物」同判物写)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by