久須郷(読み)くすごう

日本歴史地名大系 「久須郷」の解説

久須郷
くすごう

和名抄」にみえる郷名。同書高山寺本をはじめ諸本とも下県郡のうちに記すが、これは上県郡の誤り。諸本とも久須と記し、訓を欠くが、中世に「くすの村」とあり(文明四年九月二九日「宗貞国安堵書下」佐護郷判物写)、遺称地の現上対馬町の玖須・浜久須はまくすからクスであろう。その郷域はこれら遺称地のほか、対馬島の北部の東海岸に比定される。しかし具体的には遺称地を中心とする舟志しゆうじ湾沿岸に限定する説(大日本地名辞書)、より南に広げて小鹿おしかまでの旧きん村地域を含むとする説(日本地理志料)、逆に北に広げて旧豊崎とよさき村地域を含むとする説などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む