乗っ取る(読み)ノットル

デジタル大辞泉 「乗っ取る」の意味・読み・例文・類語

のっ‐と・る【乗っ取る】

[動ラ五(四)]《「のりとる」の音変化》
奪い取って自分支配下におさめる。攻め入って自分のものとする。「敵の本拠を―・る」「会社を―・られる」
航空機・船などに乗り込んだ者が、乗員を脅して、その乗り物を自分の支配下に置く。「旅客機が―・られる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「乗っ取る」の意味・読み・例文・類語

のっ‐と・る【乗取】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「のりとる(乗取)」の変化した語 )
  2. 攻め入ってうばい取る。うばって自分のものにする。占領する。
    1. [初出の実例]「関上の人の脈は病にのっとられて」(出典:史記抄(1477)一四)
    2. 「六媱の怨敵きそひ来り幻城むなしくのっとられ」(出典:俳諧・三千風笈さがし(1701)上)
  3. 特に、運行中の乗り物に乗り込み、武力で自分の支配下に置く。
    1. [初出の実例]「旅客機を乗っ取らせたり」(出典:曠野に死す(1971)〈大藪春彦〉血と鉄の鎮魂歌)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android