乙王村(読み)おとうむら

日本歴史地名大系 「乙王村」の解説

乙王村
おとうむら

[現在地名]杵築市溝井みぞい

荒平あらひら村の西方溝井村の東方にあり、溝井川の北岸から小高い山地に広がる。南東中世の領主木付氏の古城であるたけ城跡がある。村の東方に昔の豪族である乙王の墓があり、地名となったと伝える。文禄二年(一五九三)八月二〇日の速見郡木付庄中津村畠方検地帳(永青文庫)に「おとを」「おとう村」とみえる。小倉藩慶長人畜改帳では木付上きつきかみ庄に属し、家数一九・人数四五(うち本百姓五)、牛一一とある。小倉藩元和人畜改帳では高一九八石余、家数一五・人数六六(うち本百姓八・下人三・名子三)、牛一五・馬一。正保郷帳では八坂やさか庄の上庄かみしよう村のうちに含まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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