最新 地学事典 「九州外帯花崗岩」の解説
きゅうしゅうがいたいかこうがん
九州外帯花崗岩
Kyushu Outer-Zone granitic rocks
九州外帯に散在する中新世中期の花崗岩体。大崩(おおくえ)山,市房(いちふさ)山,紫尾山,高隈山,南大隅,屋久島などの岩体が知られている。西南日本外帯珪長質火成岩帯の一部であり,多くは四万十層群を貫く。尾鈴山酸性岩と祖母傾(そぼかたむき)山火山岩は同時期に活動した噴出岩相。黒雲母花崗閃緑岩~花崗岩を主とし,アプライトやペグマタイトを伴う。すべての岩体がチタン鉄鉱系花崗岩に属し,南帯に分布する岩体は菫青石・ざくろ石を有しホルンブレンドを欠くSタイプ花崗岩。化学成分では,南帯の岩体ほど高いK2O/Na2O比とSr同位体比をもつ。黒雲母のK-Ar年代は14Ma。
執筆者:野沢 保・中田 節也
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

