日本歴史地名大系 「九木城跡」の解説 九木城跡くきじようあと 三重県:尾鷲市九木浦九木城跡[現在地名]尾鷲市九鬼町北の頂(いただき)山(三九七・九メートル)より市街地へ延びる桑(くわ)ノ坂(さか)(通称城山)とよばれる岬状の丘があり、その突端にある。九鬼城とも書く。「紀伊続風土記」に「高さ一町、周三町余、今は畑となる、九鬼次郎左衛門築く所といへり、今此山地士九鬼右京伝へ持てり」とある。九鬼宗家正系図略(中和一由遺稿集)によれば、貞和二年(一三四六)伊勢佐倉(さくら)(現四日市市)より九木浦へ移住した藤原隆信は九鬼氏を名乗り、直ちに桑ノ坂に九木城を築いた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報